馬肉の安全性と特性
馬は特有の疾病も少ない動物と言われています。
BSE、口蹄疫、インフルエンザ、豚コレラなど他の畜種では社会問題になるほどの疾病も、馬に関しては過去30年間直接的に馬が危機的な病気を持って生産も輸入もストップしたことはありません。
EUの輸入に関しても条件がかなり高いハードルなのにも関わらずずっと継続しており、事実上日本への輸入馬肉も同じ条件下で生産されているので、世界最高のレベルと言えると思います。
部位的にも長年大手の食品会社製品の原料として輸入されている馬肉を使っており、国産では馬刺しに使用されるほどの赤身肉(赤身率98%という規格)であり、脂分やスジの含有もHACCP規定にてコントロールされています。
そのような実績から動物園でも馬肉の安全性が認められ、かつ飼料として安定供給が可能であるといえるわけです。
また栄養価的にも、他の食肉と比較しても、低カロリー高タンパクで飽和脂肪酸値が低く、大変バランスの良い食肉です。何よりも、『馬力がつく』という言葉にもあるとおり、グリコーゲン(体内でブドウ糖に変る)が他の食肉の3~5倍も含まれています。
種類 | カロリー | たんぱく質(g) | 脂質(g) | カルシウム(mg) | 鉄分(mg) | グリコーゲン(mg) |
---|---|---|---|---|---|---|
馬肉 | 110 | 20.1 | 2.5 | 11 | 4.3 | 2290 |
牛肉 | 207 | 19.2 | 13.3 | 4 | 2.1 | 674 |
豚肉 | 267 | 17.0 | 20.5 | 5 | 1.1 | 432 |
鶏肉 | 108 | 23.7 | 0.8 | 3.1 | 0.54 | ? |
七面鳥 | 106 | 23.5 | 0.7 | 8 | 1.1 | ? |
鹿肉 | 110 | 22.3 | 1.5 | 4 | 3.1 | ? |
ラム | 233 | 17.1 | 17.1 | 4 | 2.2 | ? |